こんにちはfujiiです! 毎日暑いですね~。
私はすっかり夏バテになってしまい毎日ヘロヘロになってます。 こう暑いと遠出も敬遠しがちで最近はなかなか展覧会へ足を運べていません…
今回は少し前になりますが、春先に行ってきた展覧会をご紹介しようと思います。
『草間彌生 わが永遠の魂』 会期:2017年2月22日(水)〜2017年5月22日(月) 会場:国立新美術館
桜がまだ咲いている時期だったので看板まわりに花びらが舞っていてキレイでした。 この時期は『ミュシャ展』も開催しており、ここまで大掛かりな企画展を同じ会場で同時期に開催するのは珍しいなぁ~と感じました。どちらの企画展も本当に良かったです。
今回は草間彌生展について書こうと思うのですが、
草間彌生さんをご存じない方はいますでしょうか? 水玉模様の南瓜を見れば「あぁ~見たことある!」って方も多いと思います。
〈上写真〉 国立新美術館屋外に展示してあった「南瓜」と「木に登った水玉」
“水玉の女王”なんていわれる事もある草間さんですが、今回の企画展の目玉はなんといっても
「わが永遠の魂」という連作シリーズの展示だったように思います。
かなり広い展示室の壁全面に132点がズラリと展示されており、この空間の中に草間さんの魂を燃やすエネルギーみたいなものが爆発しながら渦巻いているようでした。
〈上写真〉 展示室入り口付近からの眺め
「わが永遠の魂」は2009年から制作が開始された連作で、
サイズはF100号(162×130.3cm)やS100号(162×162cm)、現在ではS120号(194×194cm)の
正方形の作品が多く、作品総数は500点を超えるそうです。
展示室に入る一つ前の部屋で、富士山の絵をながめながら草間さんのメッセージを読んでいたのですが、彼女がどれくらい命懸けで作品と向き合い魂を込めているかが伝わってくる内容で、自然と涙がこみ上げてきました。
まだ展示室へ足を踏み入れる前にすでに胸がいっぱいになっていたわけです(自分でも驚きです)。
なので、この広々とした空間いっぱいに広がる草間ワールドには正直圧倒されすぎて参りました。
こちらの展示室は撮影可能エリアだったので、
皆さん思い思いに好きな作品の前で記念撮影して楽しんでいました。
私はこの会場全体の雰囲気が少しでも伝わるかなと手持ちのスマホでパノラマ撮影をしてみました。(壁が歪んで見えますが実際には平らな壁です)
少しでも会場の雰囲気が伝わりますでしょうか?
とにかく広~い壁が3面ぐるっと作品でびっしりと埋め尽くされている空間です。 展示室に入った瞬間「…うわぁ」と呆然となりました。
中に進むにつれてどんどんエネルギーの渦にのまれていくような感覚で、
最終的に熱が出そうになりました・笑
この展示方法を企画された方は「わが永遠の魂」という連作が持つエネルギーを深く理解し、
どのような方法で展示すればそのエネルギーが溢れ出し、見る人に届くか…等々、
かなり計算されたのではないかと思います。
この展示方法は、空間そのものが作品として成立していると感じました。
〈上写真〉 立体作品と「わが永遠の魂」の一部
私は展覧会に行くとあまりに圧倒されて言葉を無くす事がまれにあるのですが、
今回の草間彌生さんの展示はまさにそんな感じでした。
ちなみに同時期に開催していたミュシャ展でも、企画の目玉だった「スラヴ叙事詩」全20作品の展示が本当に素晴らしくて、こちらもただただ圧倒されました。
(ミュシャの「スラヴ叙事詩」に関しては企画展の開催時期にテレビで様々な特番が放送されていたので実際足を運んでご覧になった方も多いと思います)
私は展覧会に行く時、どんなものが見られるかな?と色々想像しながら行く事が多いのですが、実際自分の目で見て感じてみると新しい発見があったり、予想していなかったような刺激や感動をもらったりする機会が多いです。
普段、自分がモノづくりをする上で新しい刺激や感動を味わう体験はとても大切な事だと思っています。そういう大切な刺激をくれる機会の一つが展覧会です。
暑さが和らいだらまた新しい刺激や感動をもらいに展覧会に行こうと思います。
…残暑がキビしくならない事を願うばかりです。。。