こんにちはfujiiです! すっかり梅雨明けして夏本番になってきましたね。毎日暑いですが夏バテしないように
水分補給しっかりしながら無理せずに展覧会に参りましょう。 さて、今回はみんな大好きスヌーピーです。
“スヌーピー”はみなさんご存知ですよね?
漫画「ピーナッツ」に登場するビーグル犬です。とてもユニークで世界中で愛されているキャラクターですが、そんなスヌーピーのミュージアムが今年の4月六本木に誕生しました。
こちらはアメリカ・カリフォルニア州にある「シュルツ美術館」のサテライトで、2018年9月までの期間限定開館(予定)。半年ごとの企画展で貴重なコレクションの数々が公開されるようなので、企画展ごとに足を運んでも楽しいと思います。
ただ、行く前に注意して欲しいポイントが一つ! スヌーピーミュージアムは【日時指定の予約制】なので、事前に日時指定の前売券を購入しておくと安心です(当日券は販売しない場合があります)。「せっかく行ったのに入れなかった…」なんて事になったら悲しいので、行く前に詳しい情報をホームページで必ずチェックしてください。
さてさて。
もちろん私は前売券を準備して向かったわけですが、ミュージアムに着くと正面に歴代のスヌーピー達のオブジェがずらりと並んでいます。これだけでワクワクです(上写真:外観)。
入館してから受付で当日券と引換えになるのですが、入館した日と同日掲載されたコミックが印刷されている記念チケットに引換えてくれます。これはとっても嬉しい!!
「ピーナッツ」は1950年から描かれているので同一日のコミックが数種類あるのも歴史ある作品ならではだと感じました。ちなみに私のチケットには1986年のコミックが印刷されていました。
最初の展示スペースに入ってまず目に飛び込んでくるのは、壁一面の「3Dピーナッツ」です(上写真)。近くで見るとすべて「ピーナッツ」のコミックなんです!(右写真)いや本当ビックリしました。1951~1975年の間に描かれた4,452枚のコミックが使われています。近くで見たり遠くから眺めたりしながら“ほぉ~”とため息が漏れました。遠くから眺めるとチャーリー・ブラウンとスヌーピーの微笑ましい姿が現れます。
ちなみにこちらのスペースは撮影OK!
原画や映像など撮影不可なものもあるのですが、スヌーピーミュージアムは
比較的撮影できる展示が多いのも驚きです。
会場内のピクトグラムも可愛らしいピーナッツの仲間達です。
左:撮影OK!
右:触らないでね!
左:原作者のシュルツ氏の写真の数々 右:「ピーナッツ」連載第1回
最初の展示スペースの赤い壁にはシュルツ氏の写真や初期のピーナッツ作品などの数々が展示されています。「ピーナッツ」を通して沢山の思い出があふれた“家族のアルバム”を見せてもらっているような印象を受ける、とても素敵な展示の仕方です。初期の「ピーナッツ」は絵のタッチが今と全く違うところも面白いなと感じました。
次のお部屋で日米の文化人達による「愛しのピーナッツ。」を紹介する映像を見てから、
いよいよ原画コーナーへ。
今回の企画展「愛しのピーナッツ。」は、シュルツ氏の奥様ジーン・シュルツさん自ら選んだ「愛しの」ピーナッツの原画60点がみどころなんですが、複製ではなく本物の原画を見られるというのはとても貴重な体験だと思います。
余白に書かれたちょっとしたメモや筆圧などがわかるのも原画ならではです。また、原画のサイズが予想よりもかなり大きいものだった事は驚きでした。予想の倍以上大きかったです。
作品が描かれた当時のシュルツ氏の様々なエピソード紹介もあり、シュルツ氏自身の体験やご夫婦のエピソードなどがピーナッツの中に生きているのが感じられました。 原画の4コマ漫画の内容は日本語訳もちゃんとついているので、英語が苦手な私でもちゃんと理解できる点も良かったです・笑
原画コーナーの次は様々なグッズなどの展示品があるコーナーになるのですが、こちらの空間は全体的に可愛らしく、楽しい雰囲気がしました。
「ピーナッツ」を象徴するシルエットが可愛らしい展示BOXが配置された空間です(上写真)。側面の穴を覗くとピーナッツの仲間達がいたり、とても遊び心がある展示でした。この展示コーナーではアニメーションも少し見る事ができます。
また、この空間は展示品以外にも“展示の方法”がとてもユニークでした。
上写真の様に、壁に直接コミックが大きくプリントされており、コミックにキャプションのパネルが重なっていたり、キャプションから文字が飛び出ていたり、ドアなどの凸凹などもそのまま利用していたり、全体的にコミックの中のような空間なんです。真っ白な壁にプロジェクションマッピングでピーナッツの世界を映し出しているような感じです。(言いたい事伝わりますか?)
これらは展示物の搬入の時にどうしているんだろうか…企画の段階でこの空間全体での展示物・キャプションの正確なサイズや配置位置など細かく計算しているんだろうか…と、いらぬ事まで色々想像しながら3Dっぽくて面白い空間をキョロキョロしながら楽しみました。
整然と並んでいる展示も良いですが、遊び心がある演出がされた展示方法も実にピーナッツらしいと思いました。
この展示スペースの次はお待ちかねのミュージアムショップです。
私は毎回展覧会に行くと最後にあるミュージアムショップも楽しみの一つだったりするのですが、こちらは本当に沢山のスヌーピーグッズが所狭しと並んでいました。ここで販売しているグッズは全てスヌーピーミュージアムのオリジナルグッズだそうです。
見ているだけでも楽しいのでショップ内を散々ウロウロして目移りしましたが、装丁も可愛らしい今回の企画展の図録と、ポストカードを数枚購入してきました(上写真)。
写真の一番下にあるのは当日引換えてもらった記念チケットです。図録のしおりに丁度いい♪
ショップを出るとスヌーピーカフェもあるのですが、今回は時間の都合で利用しませんでした。スヌーピーモチーフのカワイイメニューがたくさんあったので機会があれば利用してみたいです。
私、実はキャラクターとしてのスヌーピーの方がメインで、恥ずかしながら「ピーナッツ」作品をほとんど読んだことがないのですが、今回の企画展に行ってみて「ピーナッツ」の魅力にとても惹かれました。クスッと笑えて、でもちょっと哲学的で。スヌーピーがいつも寝ているあの屋根の上からの眺めはどんなものなのでしょう?楽しい世界が広がっているような気がします。
とても優しい気持ちになる空間が広がるミュージアムです。「ピーナッツ」ファンの方はもちろん、スヌーピーって名前くらいしか知らないという方でも楽しめると思います。